舞妓と花と招き猫
舞妓は、京都の祇園を中心とした花街で、唄や踊り、三味線などの芸で宴席に興〔きょう〕を添えることを仕事とする女性のことで、芸妓の見習い修行段階の者を
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いう。
舞妓・芸妓は、神社仏閣へ参詣する人や街道を旅する人にお茶をふるまった水茶屋で、お茶や団子を提供していたものに酒や料理が加わり、その店で働く茶汲女〔ちゃくみおんな〕が歌を聞かせ舞を見せるようになった。今から約300年前の江戸時代に京都の八坂神社(当時は祇園社)のある東山周辺の水茶屋で始まり、それを運ぶ娘たちが歌舞伎芝居を真似て三味線や踊りを披露するようになったといわれており、現在も京都の祇園を中心とした花街で厳しいしきたりの下で活躍している。京都市内で、普通に見かける舞妓は、観光客の扮した体験舞妓であり、舞妓が夕方以外、花街以外を出歩くことはめずらしく、京都府民・京都市民でも、本物の舞妓を見かけることはほとんどない